サカ・チャ〜ンによる全曲解説:
01: Private Horizon/プライベート・ホライズン
「さわやかな海沿いドライブのようなアップテンポのにぎやかな曲でございます。イントロからAメロ、Bメロ、サビまで一気に出来た曲。いわゆる超安産。ところが基本的に「気分はフランク・ザッパ」な気持ちで作ってるんです。サビのコード進行とかはちょっと変わってるし、キメの音は不協和音。でもそんなことを感じないようなポピュラーなサウンドになりました。これもイントロからずっと流れるガットギターのアルペジオによるものでございましょうか、それとも歌い方のせいかしら?」

02: Jazz samba/ジャズ・サンバ(Moreas/Jobim)
「サカ・チャ〜ンのライブではいつもオープニングでやったりする曲。名曲ですな。ビートルズでいうところの「ツイスト&シャウト」な名曲。本来はギターと歌だけで充分にビートの感じられる曲なんだけども、1曲目がこんな感じなんで、ドラムのビートを入れてみたり。」

03: Murozumi Beach/ムロズミ・ビーチ
「山口県光市の室積海岸をテーマに。幼少の頃の思い出を歌詞に込めてみました。 ビートは効いてるんだけど、けだる〜い感じで歌ってます。後半のビートは「息継ぎを忘れた僕」の溺れている様かも知れません。どんどん息苦しくなっていきますでしょ。」

04: The Girl from Ipanema/イパネマの娘(Moreas/Jobim)
「こちらもジャズ・サンバと同様、ポップな仕上がりに。ギターソロがね、なんつーかアヴァンギャルドですね。」

05: Override/オーバーライド
「不思議な曲。まさかこんな感じのメロディと歌がのっかるとは作った本人がびっくり。もともと、ドラムの速いビートとギターのリズムだけで完成するような音楽を作ってて、で、それを聴きながら歌ってたらできた曲。完成したら、なんだかよくわかんない音楽に!「Nothing gonna change my respect for you, I can get catch your heart」とさわやかな歌詞をさわやかに歌ってます。」

06: Every Breath You Take/見つめていたい(Sting)
「名曲で、なおかつ表現の難しい曲をボサノバにしてみました。最初はスティングと同じキーで歌っていたら、なんだかモノマネっぽい感じになったので、それはまあカラオケの際にでも感心してもらえばいいや、ということで、あえて1オクターブ下で歌ってみました。なかなかけだるくて面白い感じだと思いますが、いかがでしょうか。」

07: Summer Time/サマータイム
「酒の席で、知人に即興で作らせた歌があって、それが最初の「サマータイム、君とサマータイム、オレたちのサマータイム」でして、夜が明けたあとも、そのメロディが頭から離れられなくなって、つい、完成させてしまいました。かつて、YMOの名曲「ライディーン」も同じように高橋幸宏氏が酔っ払って鼻歌で歌ったメロディを坂本龍一氏がメモってて出来た曲、といわれてますが、そんな感じのことでしょう。後半のストリングスとドラム。このドラムは、おそらく主人公が「シャツを脱いで」叩いているんでしょうな。夏の思い出をドラムに託している主人公が浮かぶようです。」

08: F1 Grand-Prix/F1グランプリ(M.Ando)
「本当のタイトルは違ったと記憶しております。普通にボサノバにするつもりでしたが、なんだか、ストリングスを入れてみたら、なんだか不思議な変わった感じの音楽になりましたね。レースと恋をかけて歌詞を書きました。
赤いシグナルが消え、僕らはグリッドを離れる!
エグゾーストも全開、ホイールスピン、シフトアップ!
1コーナーで並びかけて(Side by Side)、2コーナーで車輪が触れ合う(Wheel to Wheel)
スリップ・ストリーム、そしてテイル・トゥ・ノーズ、オーバーテイクだ!
僕の心は傷ついたよ(Breaking My Heart)君はもうここにはいない。
僕はコントロールを失ってしまい、アンダーステア症状、ダウンフォースも足りない、
でも、僕は決してスピンする訳にはいかないんだ。
僕の恋は周回遅れ エンジンは壊れ 羽もなくした
火と煙にまみれ、レースをリタイヤ。
君は恋の勝利者だね。ポール・トゥ・ウィン。
抱き寄せてキス。表彰台から僕を見つめてる。
君はこの恋が終ったことを理解できるかい?

つってね! 」 09: Call Me/コール・ミー
「他の曲をすべてミックスダウンが終了して、いきなり出来た曲。これも安産。 でも、今回のアルバムの中でもっともいい雰囲気に仕上がったなあと。かなり好きな曲になったですよ。サビのストリングスが気持ちいい感じに浮遊しているではないですか。ねえ。」

10: Shout/シャウト(Orzabal/Stanley)
「ティアーズ・フォー・フィアーズの80年代のヒット曲。何年か前にコマーシャルでも使われてたから若い人でもご存知かと。オリジナルはとってもビートの効いた激しい曲ですが、ティアーズ・フォー・フィアーズってメロディがとても美しいと思っていたので、この曲も美しさを出すためにアレンジを変えてみました。
本来Aメロはマイナーコードだったところをメジャーコードにして、サビのメジャーコードをマイナーに変えてみたら、あらら、こんなにきれいにまとまるとは!バックのピアノの音が好きです。」

11: Cyclone/サイクロン
「カオス理論の「バタフライ効果」をテーマに作った曲です。
中国のどこかで、蝶がはばたいたら、そのはばたきがまわりまわってアリゾナに竜巻を起こすっていうやつです。
つまり、小さな変化が思わぬところで大きな変化をもたらすことがある。僕らも音を出すことで、その音は空気を伝わっているから鳴っているわけで、ということは、小さな音が何か大きな変化を巻き起こすことだってある。世界はつながっているんです。」

12: I love You/I LOVE YOU(K.Oda)
「オフコースで一番好きな曲は?と聞かれれば迷わずこの曲を。これほど美しくてシンプルで想像力を働かせる謎解きなような曲はないですぜ。オリジナルでアルバムバージョンでは、間奏部分でジョン・レノンが暗殺されたニュースが流れます。「誰もあなたのかわりになれはしないから」」

13: Where? /朝の光のなかで僕らはたわむれる
「目が覚めると、海沿いのテラスに強烈な陽射し。海の風を受けながら、ベッドで裸のままでいる2人。そんなまどろみを音楽にしてみましたよ。幸せでありながら不安になってくる様子を。僕らはどこへ向かっていくんだろうと。後半はインド(シタール)やカリブ海(スティール・ドラム)にいざないます。」




>mail
(C) 2006 masurao.com all rights reserved.